ごあいさつ

 

 

こんにちは。

サイト『ベトナム料理研究所』 を訪問していただき、ありがとうございます。

 

このサイトでは、長年、私が親しんできたベトナム料理やベトナムの食文化の紹介や、暮らしの食の楽しさを取り入れる実験ような料理レッスンの開催情報を主に掲載していきます。

私が、ベトナム料理を勉強しようと思いたち ベトナム南部の大都市ホーチミン市を訪れたのは20代の頃。1年の料理留学の予定を大幅に超えて、気がつけば約15年間、ホーチミン市に暮らしていました。現地では仕事として料理教室の運営に携わり、毎日のように近所の市場に通って食材を買って日々の食事を作っていました。

「おもしろくて、美味しい」

ベトナム料理について一文で現すにはと考えて浮かぶのがこの言葉です。

例えば、網ライスペーパーの揚げ春巻き。

初めて教室で教わった時、ベトナム人の先生が、手を生地につけてクルクル回し、フライパンに流して網ライスペーパーの皮を手作りする作業を見たときの驚きや、自分で作ってみたときのおもしろさは、今でもくっきりと覚えています。そして、揚げたての春巻きは特別、美味しかった!

また、ベトナムの人たちが、特別な料理道具がなくても、包丁1本そして、その場にあるもので工夫して料理する様にたびたび感服したものです。

同じ料理でも、食べる人の好みや、住んでいる地域、体調、経済状況……いろんな要素でその日作られる料理の味は変わります。

ベトナムで見たたくさんの発見や、「!」と驚いた経験をもとに、今、私は日本で、自分にとってのベスト美味しさやおもしろさを自由に追求する、そんな研究を日々行なっています。

そしてその楽しさが、料理教室を営む原点になっています。

ベトナム料理を通じて、味だけでなく文化や暮らしの違いに気づいたり、案外似ていると喜んだり、珍しいと驚いたり。皆さんの日常の中に、ふと刺すような楽しさと、何かしらの「!」を少しでも届けられたらと思って活動をしています。

 

研究所といっても、研究員は私ユキひとりです。

 

ベトナム料理研究所20227月吉日

Profile 

 

 

 

ユキ

大阪あべの辻調理師専門学校卒業後、1年の予定でベトナム・ホーチミン市に料理留学。

2014年まで15年間、ホーチミン市に暮らす。現地では、外国人に向けたベトナム料理教室や、ベトナム人向けの日本料理教室などの運営・管理の仕事に携わる。

20147月に帰国。帰国後は関西を中心に、ベトナム料理をベースにした料理教室やワークショップ、イベントを開催。行政や企業主催の料理イベントや講座でも数多くの講師を務める。

共著に『ベトナム行ったらこれ食べよう!』(誠文堂新光社)